主に食品用のパッケージを製造する現場で、複数のフィルムを貼り合わせるラミネート加工を担当しています。商品名などが印刷されたフィルムを、防湿効果や耐熱効果のある特殊フィルムと貼り合わせて一枚のフィルムにします。フィルムの種類は数えきれないくらいあって、1日で20種類ほどの製品を作ることもあります。大きなロール状のフィルムを機械にセットするので、かなりの力仕事です。やりがいを感じるのは、自分の担当した商品をスーパーやコンビニで見た時です。自分の作ったものが世に出る喜びが感じられます。
小学生の頃から図工が好きでものづくりに興味があったので、工業大学に進みました。就職活動では美術関連の仕事がしたいと考え、印刷業に興味を持ちました。様々な印刷会社の中で賀谷セロファンを選んだ理由は、透明なフィルムに印刷を施す技術に新鮮味を感じたからです。印刷といえば紙のイメージでしたが、会社説明会で包装用フィルムの実物を見て、面白そうだなと感じました。お菓子を湿気から守るフィルムや、チルド食品をそのままレンジで温められる耐熱フィルムなど、様々な種類があって面白いです。
社会のことを知るために、アルバイトはよい経験になると思います。私は学生の頃、家の近くの小さな蕎麦屋でアルバイトをしていました。接客を通して、お客様に求められるものを提供することの難しさを感じたり、お客様が喜んでくれると自分も嬉しい気持ちになったりして、社会に出て働くということの意味が初めて分かったような気がします。
まず、正直な人がいいですね。小さなミスでも隠さず正直に言える人がいいと思います。あとは、仕事をする上で妥協しないことも大切です。例えば、印刷機の清掃が不十分だと、残ったインクが固まって動かなくなってしまいます。私はこの失敗で機械を止めてしまい、大きな責任を感じました。手を抜かないで仕事に取り組む姿勢は、とても大切だと思います。
私の実家は白山市の吉野谷で、見渡す限り山と川に囲まれたところです。生まれ育ったこの土地が大好きなので、県外で就職することはまったく考えませんでした。会社まで車で40分ほどの距離なので、今も実家から通勤しています。家に帰るとご飯があって、カエルの声を聴きながら布団に入ると気持ちよく眠れて、やっぱり地元はいいなと思います。