私たち五大開発は、土木設計や測量・調査を専門とする会社です。建設コンサルタント業務と、建設に役立つソフトウェアの開発を行っていて、私はその中でも特に、土木・建設の分野においてAIを活用するための研究を行っています。AIに関しては、本や論文を読んでアルゴリズムを構築するほかに、今後は高専の先生と一緒に数値計算に関する共同研究も行う予定です。将来的には研究で培われたAIや数値計算の技術を使い、現場の省力化や防災に活用できるソフトウェアを開発したいと思っています。

私は入社する前に弊社でアルバイトをしていたので、自分のやりたいAIの研究ができて、会社の雰囲気も硬すぎず柔らかすぎず、自分に合っていると感じたことが入社の決め手になりました。仕事の進め方として、既存の技術を流用するだけではなく、本や論文を読んで新しい技術のタネを探すことから始められるところにも魅力を感じています。建設業は人の暮らしに欠かせない仕事ですが、労働者人口が減って人手不足が深刻なので、AIの力で現場の省力化に貢献したいと思ったことも、この会社を選んだ理由のひとつです。

考え方や価値観は人それぞれなので、特に何かをやっておくべきだということはありませんが、それぞれが自分のやりたいことを見つけて、全力で取り組めばよいと思います。私の場合は、学問をしっかりやりたいという気持ちが一番にあり、「AI」と「数値計算」という、一生研究し続けたいと思う2つの学問に出会うことができました。学生時代に納得がいくまで研究や勉強に没頭し、その普遍的な知識を今の仕事に活用できていることが、とても幸せだと思っています。

理想としては、優秀でコミュニケーション能力が高くて、何も教えなくても仕事をこなせるような人と一緒に働きたいです。でも、そんな夢のような後輩はいないと思うので、現実的な希望をあげるとするならば、ひとつのことを長く続けられる人がよいと思います。なぜかというと、技術を習得するためには、長くやり続けるということが不可欠だからです。私も上司も「趣味は研究」というタイプなので、同じように自分のペースで学ぶことが好きな人ならきっと、居心地よく仕事ができる職場だと思います。